【WBC2026】代表メンバーの現在(成績・調子)を考察!投手編①(2026年5月末時点)

侍ジャパン

リーグ戦が開幕して約2か月が経過しました。WBC2026で代表に選出されたメンバーたちは、それぞれの所属チームでどのような成績を残しているのでしょうか?

今回は「投手編①」として、代表入りした14人の投手のうち、7人の現在の成績(2026年5月31日時点)をまとめ、データをもとに現在の状態を考察していきます。

各選手の現在のコンディションについては、おなじみの「調子マーク」を使って表現してみました。(※調子マークは筆者の独断で勝手に決めています)

なお、5/31時点での規定投球回(チーム試合数と同数)の目安は、NPBが50〜55回、MLBが57〜60回程度となっています。この基準も踏まえながら、各投手の現在地を見ていきましょう!

選手名 調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
山本 由伸 好調 10 10 64 8 3.09 4 4 0 0 .500 0.98
菅野 智之 普通 11 11 58.1 3 4.01 4 4 0 0 .500 1.25
菊池 雄星 不調 7 7 31 1 5.81 0 3 0 0 .000 1.58
宮城 大弥 不調 3 3 13.1 1 4.05 1 1 0 0 .500 1.73
伊藤 大海 好調 10 10 67.1 8 2.81 6 2 0 0 .750 1.19
隅田 知一郎 好調 8 8 55.1 5 2.44 4 2 0 0 .667 1.08
種市 篤暉 不調 2 2 7.2 1 0.00 0 0 0 0 0.78

山本 由伸(ロサンゼルス・ドジャース)

まずは、日本のエース・山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)です。
WBCでの成績と、5/31時点でのリーグ戦の成績は以下のようになっています。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 好調 2 2 6.2 0 2.70 1 0 0 0 1.000 1.20
2026.5.31時点成績 好調 10 10 64 8 3.09 4 4 0 0 .500 0.98

防御率ランキング:リーグ13位
WHIPランキング:リーグ5位

WBCでは日本のエースとして投手陣を力強く引っ張ってくれました。大会での成績詳細はこちらです。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
台湾戦 0.00 2.2 11 0 0 2 3 0 0 0 53
ベネズエラ戦 2.70 4.0 17 4 1 5 1 0 2 2 69

台湾戦では2.2回を投げて被安打0、無失点に抑える上々の立ち上がりを見せました。続くベネズエラ戦では4回を投げて2失点(被本塁打1)と少し捕まったものの、5つの三振を奪う力投を見せ、しっかりとエースの大役を果たしてくれました。

そして現在、MLBの過酷なリーグ戦の中にあっても、その好調ぶりは健在です。開幕からしっかりと先発ローテーションを守り続けており、5月末時点ですでに10試合に登板、64イニングを投げています。

勝敗こそ4勝4敗と勝ち星は伸び悩んでいますが、防御率は3.09と安定。特に注目したいのは、QS(クオリティ・スタート:先発で6回以上を投げて自責点3以内に抑えること)が10試合中8回と非常に高い点です。毎回確実に試合を作ってくれていますね。 さらに、1イニングあたりに出した走者の数を示すWHIPも0.98と素晴らしい数字(一般的に1.00未満なら球界を代表するエース級)を記録しています。

打線の援護などのめぐり合わせで勝利数は控えめですが、投球内容自体は文句なしの「好調」と言って間違いありません!

菅野 智之(コロラド・ロッキーズ)

続いては、経験豊富なベテラン・菅野智之投手(コロラド・ロッキーズ)です。WBCと5/31時点での成績を見てみましょう。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 好調 1 1 4 0 0.00 0 0 0 0 1.00
2026.5.31時点成績 普通 11 11 58.1 3 4.01 4 4 0 0 .500 1.25

WBCでの登板詳細はこちらになります。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
オーストラリア戦 0.00 4.0 15 4 0 2 0 0 0 0 50

WBCではオーストラリア戦の1試合に先発登板しました。4イニングを投げて被安打4とランナーは背負ったものの、与四死球は0という持ち前の制球力をしっかりと発揮。要所を締めるピッチングで無失点(50球)に抑え、大舞台でも動じないベテランの投球術を見せつけてくれました。

一方、現在所属するロッキーズでのリーグ戦では、ここまで11試合に先発登板し、58.1イニングを投げています。 勝敗は4勝4敗の五分で、防御率は4.01。1イニングあたりの走者数を示すWHIPは1.25、QS(クオリティ・スタート)は11試合中3回という成績です。

突出した数字ではないものの、先発ローテーションの一角としてしっかりとイニングを消化し、役割を果たしてくれています。良くも悪くも数字が落ち着いており、大きな崩れもないため、現在の調子マークは「普通」と評価しました。

シーズン中盤戦に向けて、ここからさらにギアを上げ、ベテランならではの安定感で勝ち星を積み重ねてくれることに期待したいですね!

菊池 雄星(ロサンゼルス・エンゼルス)

続いては、ロサンゼルス・エンゼルスでプレーするサウスポー、菊池雄星投手です。
WBCと5/31時点での成績は以下のようになっています。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 不調 2 1 4 0 6.75 0 0 0 0 1.75
2026.5.31時点成績 不調(ケガ) 7 7 31 1 5.81 0 3 0 0 .000 1.58

WBCでの登板詳細はこちらです。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
韓国戦 9.00 3.0 15 6 0 4 0 0 3 3 63
ベネズエラ戦 6.75 1.0 4 1 0 1 0 0 0 0 12

WBCでは韓国戦で先発したものの、3回を投げて被安打6、3失点と悔しい投球になりました。しかし、続くベネズエラ戦ではリリーフとしてマウンドに上がり、1回を無失点に抑えてしっかりと役割を果たしています。

そして迎えた今シーズンのリーグ戦ですが、ここまで7試合に先発して防御率5.81、勝ち星なしの3敗と、本来のピッチングを掴みきれていない状況です。

さらに気がかりなのが、調子マークを「不調(ケガ)」としている理由です。 実は4月29日、村上宗隆選手も所属するホワイトソックス戦に先発した際、2回を投げ終えたところで肩の違和感を訴え、無念の降板となってしまいました。その後のMRI検査の結果、肩の炎症が確認されています。

現在は治療とリハビリに努めており、復帰はオールスター明けの7月下旬、後半戦からになる見込みです。まずはしっかりと肩の状態を万全にして、後半戦での力強い巻き返しに期待しましょう!

宮城 大弥(オリックスバファローズ)

続いては、オリックス・バファローズのエース左腕、宮城大弥投手です。
WBCでの圧巻の数字と、5/31時点での今季成績は以下の通りです。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 好調 2 0 3.1 0.00 0 0 0 0 0.60
2026.5.31時点成績 不調(ケガ) 3 3 13.1 1 4.05 1 1 0 0 .500 1.73

WBCでの登板試合ごとの詳細なデータはこちら。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
台湾戦 0.00 2.0 9 0 0 3 2 1 0 0 42
チェコ戦 0.00 1.1 4 0 0 1 0 0 0 0 16

WBCでは中継ぎとして2試合(台湾戦・チェコ戦)に登板しました。計3.1回を投げて被安打はなんと驚異の「0」。防御率0.00、WHIP 0.60と、国際舞台でもその圧倒的なコントロールとキレの良さを見せつけ、日本の勝利に大きく貢献しました。

しかし、今シーズンのリーグ戦では、ここまで3試合の登板(13.1回、1勝1敗、防御率4.05)にとどまっており、調子マークも「不調(ケガ)」としています。

4月9日のロッテ戦(京セラドーム大阪)で先発した際、6回のマウンド上で左腕に違和感を訴えて緊急降板。その後、5月中旬にアメリカへ渡り、左肘内側側副靭帯の再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けたことが発表されました。

復帰には1年以上を要する見込みとのことで、今シーズン中の実戦復帰は絶望的な状況となってしまいました。

侍ジャパンにとってもオリックスにとっても、宮城投手の長期離脱は本当に大きな痛手ですが、今はとにかく焦らず、リハビリを乗り越えてほしいところです。一回りも二回りも大きくなって、再びあのマウンドへ帰ってくる日をファン全員で待ち続けましょう!

伊藤 大海(北海道日本ハムファイターズ)

続いては、北海道日本ハムファイターズのエース、伊藤大海投手です。
WBCでの成績と、5/31時点でのリーグ戦の成績は以下のようになっています。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 不調 2 0 4 11.25 0 1 0 0 .000 1.00
2026.5.31時点成績 好調 10 10 67.1 8 2.81 6 2 0 0 .750 1.19

防御率ランキング:リーグ6位
勝利数ランキング:リーグ1位
勝率ランキング:リーグ2位
奪三振ランキング:リーグ1位
WHIPランキング:リーグ9位

WBCでの登板試合ごとの詳細なデータはこちらになります。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
韓国戦 6.00 3.0 11 1 1 6 0 1 2 2 52
ベネズエラ戦 11.25 1.0 6 3 1 1 0 0 3 3 27

WBCではリリーフとして2試合に登板しました。韓国戦では3イニングを投げて被安打はわずか1、奪三振6と素晴らしい快投を見せたものの、一発に泣き2失点。続くベネズエラ戦でも1イニング3被安打(被本塁打1)で3失点を喫するなど、防御率11.25、0勝1敗と国際舞台では本来の力を出し切れず、悔しい結果に終わりました。

しかし、その悔しさを糧に迎えた今シーズンのリーグ戦では、ファイターズのエースとして圧巻のピッチングを披露しています!

ここまで10試合に先発登板し、チームトップクラスの67.1イニングを消化。6勝2敗、勝率.750、防御率2.81という素晴らしい数字を残しています。

特に素晴らしいのが安定感の高さです。山本由伸投手と並び、10試合中8試合でQS(クオリティ・スタート)を達成しており、先発として毎試合のように完璧に試合を作っています。WHIPも1.19と安定しており、抜群のゲームメイク能力でチームを力強く牽引していますね。

WBCの「不調」から見事に脱却し、現在は文句なしの「好調」マーク。このままパ・リーグの最多勝争いを独走するような大車輪の活躍を期待しましょう!

隅田 知一郎(埼玉西武ライオンズ)

続いては、埼玉西武ライオンズの左腕エース、隅田知一郎投手です。
WBCでの成績と、5/31時点でのリーグ戦の成績は以下のようになっています。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 好調 2 0 3.2 4.91 1 0 0 0 1.000 1.09
2026.5.31時点成績 好調 8 8 55.1 5 2.44 4 2 0 0 .667 1.08

防御率ランキング:リーグ3位
勝利数ランキング:リーグ8位
勝率ランキング:リーグ4位
奪三振ランキング:リーグ10位
WHIPランキング:リーグ5位

WBCでの登板試合ごとの詳細なデータはこちらになります。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
オーストラリア戦 0.00 3.0 11 2 0 7 0 0 1 0 43
ベネズエラ戦 4.91 0.2 4 1 1 2 1 0 2 2 23

WBCではリリーフとして2試合に登板し、1勝をマークしました。特にオーストラリア戦では、3イニングを投げて被安打2、無自責点に抑えつつ、驚異の「7奪三振」を奪う圧巻のパラシュートチェンジアップを披露。ベネズエラ戦では一発を浴びて0.2回2失点と捕まったものの、大会を通じて強烈なインパクトを残しました。

そして、その勢いのまま突入した今シーズンのリーグ戦では、西武の絶対的な左腕エースとして素晴らしい数字を並べています!

ここまで8試合すべてに先発登板し、55.1イニングを消化。防御率2.44、4勝2敗、勝率.667と高いレベルで安定しています。

8試合のうち5試合でQS(クオリティ・スタート)を達成しており、試合を作る能力の高さは健在です。走者を背負いにくい指標であるWHIPも1.08と非常に優秀で、相手打線に決定機をほとんど与えない素晴らしいマウンドが続いています。

チームを勝利に導く快投を連発しており、現在の状態は文句なしの「好調」マーク。これからもパ・リーグの強力な打者たちをキレのある変化球で翻弄し、勝ち星を積み重ねていってほしいですね!

種市 篤暉(千葉ロッテマリーンズ)

投手編①の締めくくりは、千葉ロッテマリーンズの右腕エース、種市篤暉投手です。
WBCでの圧巻のピッチングと、5/31時点での今季成績は以下の通りです。

  調子 登板 先発 投球回 QS 防御率 勝利 敗戦 H S 勝率 WHIP
WBC2026成績 好調 3 0 4.0 2.25 1 0 0 0 1.000 0.25
2026.5.31時点成績 2 2 7.2 1 0.00 0 0 0 0 0.78

WBCでの登板試合ごとの詳細なデータはこちら。

試合 防御率 投球回 打者 被安打 被本塁打 奪三振 与四球 与死球 失点 自責点 投球数
韓国戦 0.00 1.0 3 0 0 3 0 0 0 0 15
オーストラリア戦 0.00 1.0 3 0 0 2 0 0 0 0 11
ベネズエラ戦 2.25 2.0 7 1 0 2 0 0 1 1 34

WBCでは強力なリリーフ陣の一角として3試合(韓国戦・オーストラリア戦・ベネズエラ戦)に登板しました。韓国戦、オーストラリア戦ではそれぞれ1イニングをパーフェクトに抑え込む圧巻の投球を披露。ベネズエラ戦では2イニングで1失点を喫したものの、大会を通じて計4イニングを投げ、1勝0敗、防御率2.25、WHIP 0.25という驚異的なスタッツを叩き出しました。調子マークも「絶好調」にふさわしい素晴らしいマウンドでしたね。

しかし、今シーズンのリーグ戦では、ここまでわずか2試合の登板(7.2回、0勝0敗、防御率0.00)にとどまっており、調子マークは「不調(ケガ)」としています。

先ほどの宮城投手に続き、非常に痛ましいニュースが入ってきてしまいました。 4月25日のソフトバンク戦(リブワーク藤崎台球場(熊本))に先発登板した際、初回、一塁側へのファウルボールに反応して走り出した際にバランスを崩して転倒。自力で歩くことができず、担架で搬送され緊急交代となりました。その後の検査で「左アキレス腱断裂」という大変な大怪我であるという診断を受けてしまいました。

4月30日には都内の病院で無事に縫合手術を終えたとのことですが、残念ながら今季中の復帰は困難と報じられています。

離脱するまでの2試合で防御率0.00、WHIP 0.78と今シーズンも抜群の立ち上がりを見せていただけに、このタイミングでの長期離脱は本人にとってもマリーンズにとっても悔やみきれない事態となってしまいました。まずはあせらずにリハビリに専念してもらい、再びあの力強いストレートとフォークをマウンドで見せてくれる日を心から待ち続けましょう。

まとめ

WBC2026代表メンバーの現在地を探る「投手編①」、いかがだったでしょうか。
今回は代表入りした14名の投手のうち、7名の成績と調子を振り返りました。

山本由伸投手や伊藤大海投手、隅田知一郎投手のように、各チームのエースとして申し分ない素晴らしい成績を残している選手がいる一方で、宮城大弥投手や種市篤暉投手、そして菊池雄星投手のように、ケガによる離脱・調整を余儀なくされている選手もおり、明暗がはっきりと分かれる結果となりました。 WBCという大舞台で日本を世界一に導くために腕を振り抜いてくれた投手たちの大ケガは非常に胸が痛みますが、今は焦らず治療に専念し、再びマウンドで躍動する姿を見せてくれることを願うばかりです。

エンベスでは、引き続き残りの代表投手7名を特集する「投手編②」も公開予定です!さらに野手陣のデータなども順次まとめていきますので、プロ野球の現在地をわかりやすく紐解く次回の記事も、ぜひ楽しみにお待ちください。

WBC2026メンバーの現在シリーズ
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