毎月恒例のデータ分析企画、今回は「2026年セ・リーグの5月終了時点での成績推移グラフ」をお届けします!
5月は順位に大きな変動がありました。開幕から首位を走っていた阪神を、ヤクルトが猛烈な勢いで追い上げ、ついに月末で逆転するという熱い展開になっています。 個人成績に目を向けると、歴史的なペースで打ちまくる選手や、圧倒的な防御率を誇る投手が現れるなど、データ好きにはたまらない月となりました。
今回も、チーム順位から得失点、各指標のグラフを追いながら、5月のセ・リーグ6球団の現状を可視化して分析していきましょう!
順位
1位:ヤクルト・・・破竹の勢いで順位を上げ、ついに5月末で首位に立ちました
2位:阪神・・・佐藤選手などの強打で長らく首位でしたが、最後にヤクルトに抜かれました
3位:巨人・・・5月は終始3位をキープし、上位を伺う位置につけています
4位:DeNA・・・4位から順位変動がなく、投打ともに踏ん張りどころです
5位:広島・・・極端な得点力不足が響き、順位を上げられずにいます
6位:中日・・・投手陣の崩壊が止まらず、最下位に定着してしまっています
4月まで首位を走っていた阪神(黄)を、ヤクルト(緑)が逆転する激しい首位争いがグラフからもわかります。一方で、3位以下は5月中の順位変動が一切なく、完全に膠着状態に入ってしまいました。

貯金
ヤクルト(緑)が急上昇し、貯金を「11」まで伸ばして首位に立ちました。阪神(黄)も「9」と高水準を維持しています。一方で、DeNA(青)、広島(赤)、中日(水色)が揃って借金生活となっており、特に中日は借金13と非常に苦しい状況がグラフの沈み込みから見て取れます。

得点
阪神(黄)が200点でトップを独走しています。個人成績でも圧倒的な数字(打率.370、14本塁打、39打点)を残している佐藤選手 や、同じく14本塁打・32打点の森下選手が強力に打線を牽引している結果です。一方、広島(赤)は142点とリーグワーストの得点力不足に陥っており、グラフの線も一番下に沈んでいます。

失点
失点グラフで最も上に位置し、悪い意味で突き抜けてしまっているのがDeNA(青)で、202失点と投手陣の崩壊が深刻です。対照的に、一番下に位置しているのは広島(赤)です。163失点とリーグで最も失点を防いでおり、投手陣がいかに試合を作っているかがわかります。

本塁打
阪神(黄)が41本でリーグトップに立っています。個人成績で14本塁打を放っている佐藤選手・森下選手の強力な大砲コンビが、チームの本塁打数を大きく押し上げていることが分かります。
2位には東京ドームを本拠地とする巨人(オレンジ)が39本で肉薄しており、3位のヤクルト(緑)も38本と、上位3チームが長打力でリーグを引っ張っています。一方、最も少ないのはDeNA(青)の26本となっており、長打力の差がグラフの開きとして表れています。

打率
得点と同じく、阪神(黄)が.253でトップを維持しています。ここでも佐藤選手の圧倒的な高打率がチームの数字を大きく押し上げています。そして、やはり広島(赤)が.213と極端に低く、投手陣の頑張りを打撃陣が活かしきれていない状況がグラフからも明確です。

盗塁
ヤクルト(緑)が39個でトップに立っています。チーム全体で積極的に次の塁を狙う機動力がしっかりと機能しており、これが5月の猛追と首位浮上を支える大きな原動力になっています。 そして、2位には巨人(オレンジ)が36個で続いています。ヤクルトや巨人をはじめ、上位争いをするチームが足を使った攻撃を有効に絡めていることがグラフからも読み取れます。

防御率
広島(赤)が2.96でリーグトップの防御率を誇っています。床田投手が防御率2.43で安定しており、失点の少なさを裏付ける素晴らしい数字です。一方で、中日(水色)は3.55でワースト。大野投手は防御率1.80と好投していますが、チーム全体としては苦しい投球が続いています。なお、個人成績では阪神の高橋投手が防御率0.86という驚異的な数字を記録しています。

失策
広島(赤)が20個で最少と、守備の堅実さが光ります。防御率トップと合わせて、守りの野球は完全に機能しています。一方で、首位のヤクルト(緑)が29個でワーストという意外な結果が出ています。
非常に興味深いのは、ヤクルトは最多の失策を記録しながらも、チーム防御率がリーグ2位(3.03)、失点数の少なさもリーグ3位(173失点)と、しっかり数字をまとめている点です。ここから、「エラーでランナーを背負っても、ヤクルト投手陣が驚異的な粘りを見せてホームを踏ませていない(失点に直結させていない)」という、投手陣のリカバリー能力の高さがデータから推測できます。

まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は2026年セ・リーグの5月終了時点でのチーム成績推移グラフを振り返りました。
5月はなんといっても、猛追撃を見せてついに首位へ浮上したヤクルトの勢いが目立ちました。リーグトップの機動力(盗塁数)でかき回しつつ、最多失策という守備の乱れを投手陣の粘りでカバーして失点を防ぐという、非常に興味深い戦い方がデータとして可視化されました。
一方で、データ分析の視点としてさらに面白かったのがその他のチームの極端な指標です。 圧倒的な得点力と本塁打数を誇り、佐藤選手や高橋投手など異次元の個人成績を出しながらも首位を明け渡してしまった阪神。そして、「防御率トップ・最少失策」という鉄壁の守備陣(最強の盾)を持ちながら、極端な得点力不足により5位に沈んでいる広島など、各チームの強みと弱点がより明確に表れ始めている1ヶ月でした。
6月からはパ・リーグとの交流戦も本格化し、これまでのチーム状態やデータが大きく変動する可能性も十分にあります。見えてきた課題に対して各球団がどうアプローチしてくるのか、ますます目が離せません!
来月もまた、「6月終了時点での成績推移グラフ」をお届けする予定ですので、ぜひブックマークしてお待ちください。 パ・リーグ編も公開予定ですので、そちらも合わせてお楽しみください!



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